ある経営改善のセミナーを受講していた時、税理士の先生が事例会社の負債総額を説明するのに、「え~っと。いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、いちおく、じゅうおく・・・」と数えているのを聞いて、本当に数字を扱う専門家?と疑ってしまいました。
数字には数えやすいように「,」がついています。これは英語で読むために3桁毎に区切りをつけたのでしょう。(thousand, million, billion)日本にはこれにあった読み方はありませんが、ある程度次のことを覚えると数字がすぐに読めるようになります
最初の「,」は千円代です 1,234円
次の「,」は百万円代です 1,234,567円
また次の「,」は十億円代です 1,234,567,890円
さらに次の「,」は1兆円代となります 1,234,567,890,123円
ここまではたまたま整合性がとれていて、「1000」「100」「10」「1」と「0」がひとつずつ少なくなっており、千、百、十、一という並びです。
ですから、冒頭の先生は「せん、ひゃくまん、じゅうおく・・・」とカンマを頼りに数字を把握すれば早く読むことができます。
税理士の先生は1円単位が重要だと思いますが、一般の人はあまり気にしません。特にコンサルタントはそうです。百万円、10億円単位となりますと、1円単位の数字はどうでもよいと思います。私は先頭のカンマの数字でしか考えません。「65,899,248円」だったら65百万円というように。その方が考えやすいですし、頭に入りやすいです。下の単位を四捨五入すると余計な手間と記憶しにくくなりますので、大概切り捨てで把握します。