薫陶を受けた税理士の先生が好きだった文章です。疲れた時には癒してくれます
希望
騒がしくあわただしい毎日のなかで落ち着きをなくさないように。一日に数分でも静けさの時を作り、心の平安を味わいなさい。相手に降伏することなく、しかしできるかぎり努力して、多くの人々とよい関係をつくりなさい。
あなたがこれは正しいなと思うことは静かに、しかし明瞭に表現しなさい。そして、一見無知性、無教養と見える人にでも耳を傾けることを忘れないように。というのは、誰でも自分のストーリーをもっているからです。遠慮もなく、荒々しく土足で踏み込んでくるような人は避けなさい。このような人はあなたの精神を毒することがあるからです。
人の目ばかり気にしてチマチマ生きていると、うぬぼれか落ち込みかの落とし穴にはまります。あなたよりすぐれた人も、劣っている人もいます。肝心なことはあなたなのです。あなた自身の生活の中身なのです。
あなたが今までやり遂げてこられたことを楽しみなさい。これからの計画を楽しく立てなさい。あなた自身のキャリアに深い関心を持ち、これを育てていきなさい。人目なんかを気にすることはありません。あなたのキャリアこそが移ろいやすい時の流れの中で、もっとも確かな財産なのです。
ビジネスの世界では気を配って行くように。世間には落とし穴がいっぱいあるからです。しかしながら、その同じ世間のなかにダイヤモンドのようにきらめく人の行いがあることに盲目にならないように。高く理想をかかげて生きる人はたくさんいます。目をよく開けてみれば、驚き、感動するような生き方をしている人はいっぱいいます。
自分自身を生きることです。ふりをしたり、見せかけの愛情でごまかされないように。世間が冷たいからといってすねたりむくれたりしないように。一見どんなにつらくがっかりするようなことがあっても、やがて時がくれば春の若草のように、天はあなたを助けます。
知恵を貯めながら年をとっていくように。いつまででも若さにしがみついていないように。いつ降ってくるかわからない不幸や不運に対抗するために、日頃から心の力を育てておきなさい。だからといって、未来におびえてビクビクしないように。多くの恐怖は過去からの条件づけの結果です。疲れたときや孤独になった時に「恐い」という感情におそわれるものです。
明るいイメージを自分自身に持ちなさい。自分自身を大切に扱いなさい。
あなたは大自然や、大宇宙と同じように、宇宙に生きる子供なのです。あなたはこの世界に生きる権利を持っているのです。私たちの理解を超えて、この偉大なる宇宙はその行くべき方向に向かって進んでいるのです。
あなたが神様をどのような形で信じようが信じまいが、そんなこととは無関係に、あなたの心の内なるものと平安を保ちなさい。混乱と激動の毎日のなかで何を望み何をやっていても、あなたの魂のなかに安らかさを保ちなさい。一見どうしようもないように見える逆境と挫折の中に美しい世界が生まれるのです。
明るく、しなやかに生きてください。
幸せになることを選んで、その道で努力してください。 Max Ehrmann
※17世紀の古文書からの詩です
MaxEhrmannとは“読み人知らず”ということだそうです